シオリ
フウガこんにちは、風牙です。
私は50代になってから生成AIパスポートを受験し、2026年4月の試験に合格しました。
生成AIパスポートについて調べると、「取得しても意味がない」「仕事では評価されない」といった意見も見つかります。
ところが、生成AIパスポートの受験者数は増加しています。
一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)の発表によると、2026年6月試験の受験者数は21,752名。前年同月と比べて約2倍になり、累計受験者数は115,062名に達しました。
意味がないと言われているのに、なぜ受験する人が増えているのでしょうか。
この記事では、独学でAIを使ってきた私が50代で受験した体験をもとに、生成AIパスポートの価値を考えます。
生成AIパスポートは、取得するだけで仕事や収入に結びつく資格ではありません。
一方で、生成AIを正しく扱うための基礎を学ぶ入口としては、取得する意味がありました。
生成AIパスポートは本当に意味がないのか
資格の市場価値だけを求めると物足りない
私は受験前から、生成AIパスポートを取得すれば就職や仕事の依頼で直接有利になるとは考えていませんでした。
資格を持っているだけで、AIイラストや音楽、ブログなどを上手に制作できる証明になるわけでもありません。
「この資格を取れば仕事が決まる」「収入が上がる」と期待して受験すると、メリットを感じにくい可能性があります。
生成AIパスポートは、AIを使った実務能力や作品の完成度を直接証明する資格とは分けて考える必要があります。
一方で、「AIを使えますか」と聞かれたとき、独学で使っていると答えるだけでなく、AI関連資格を保有していると伝えることはできます。
私にとっては、他人へ能力を誇示するためというより、AIについて一度きちんと学んだことを自分自身で確認する意味合いのほうが強いものでした。
資格の価値と学習によって得られる価値は違う
GUGAは生成AIパスポートを、AI初心者が最低限押さえておきたいリテラシーを体系的に学べる資格試験と位置づけています。
試験範囲には、生成AIの基礎知識や活用方法だけでなく、次のようなリスクも含まれます。
- 誤情報や偏った情報
- 個人情報の漏洩
- 知的財産権の侵害
- 肖像権やパブリシティ権の侵害
- 生成AIサービスを利用するときの注意点
資格自体の市場価値が高いかどうかと、学習によって安全に使う知識を得られるかどうかは、別の問題です。
私は受験当時、すでにAIイラストや音楽、ブログなどで生成AIを使っていました。
しかし、使い方は独学です。
生成AIを操作することはできても、リテラシーを体系的に理解しているとは言えませんでした。
AIを使って作品を発信する以上、いい加減な知識のまま扱ってはいけない。その考えが、受験する理由の一つになりました。
意味がないと言われても受験者は増えている

2026年6月の受験者数は前年同月の約2倍
GUGAが公表している2026年6月試験の結果は、次のとおりです。
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 受験者数 | 21,752名 |
| 合格者数 | 17,380名 |
| 合格率 | 79.90% |
| 累計受験者数 | 115,062名 |
| 累計有資格者数 | 90,789名 |
2026年6月の受験者数は前年同月の約2倍となり、初回試験から約2年8か月で累計受験者数が11万人を超えています。
「意味がない」という意見だけで資格の需要が決まるのであれば、ここまで受験者は増えにくいはずです。
ただし、公式資料だけでは、一人ひとりが何を目的に受験したのかまでは分かりません。
受験者数の増加は公表された事実ですが、「AI資格を持ちたい人が増えたから」などの受験動機は公式に示された統計ではありません。
この記事では、私自身の体験と公開情報から考えられる可能性として扱います。
受験者が増えている背景として考えられること
GUGAの公式サイトでは、大手企業や中小企業、スタートアップ、教育機関、自治体など、幅広い企業・団体で受験されていることが紹介されています。
全社員を対象に資格取得を進める企業もあり、個人受験だけでなく、組織がAIリテラシーを共通化する目的も受験者数に影響していると考えられます。
個人については、次のような背景があるのではないでしょうか。
- AI関連資格を一つ持っておきたい
- 独学で身につけた知識を整理したい
- AIについて学んだことを形として残したい
- 最初のAI資格として基礎から学びたい
- 会場へ行かずオンラインで受験したい
- より専門的な資格は難しいと感じている
これは受験者全体への調査結果ではなく、私自身の受験理由をもとに考えた可能性です。
私も「AI関連の資格を一つ持っておきたい」という気持ちをかなり強く持っていました。
生成AIの普及が急速に進むなかで、AIを独学で使い続けるだけでなく、知識を一度確認しておく価値があると考えたからです。
最初のAI資格として選ばれやすい理由
オンラインで受験できる
生成AIパスポートは、試験期間中にパソコンやスマートフォン、タブレットから受験できるIBT方式です。
試験時間は60分で、問題数は60問。
自宅から受験できるため、仕事や家庭の予定に合わせやすいことは大きな利点です。
私が生成AIパスポートを選んだ理由にも、オンラインで受験できることと、合格率の高さがありました。
G検定は難しそうに感じた
AI関連資格を調べると、G検定も候補に挙がります。
G検定は、ディープラーニングの基礎知識を持ち、適切な活用方針を決定する能力や知識を問う検定です。
現在のオンライン試験は100分で145問程度が出題され、生成AIだけでなく、機械学習やディープラーニングなども含む広い知識が求められます。
私は資格を検討した段階で、G検定は難しそうだと感じました。
そのため、最初から広範囲のAI知識へ進むのではなく、普段使っている生成AIに近い資格から始めることにしました。
生成AIパスポートが、G検定を難しいと感じる人にとって最初の受け皿になっている可能性はあります。
ただし、これは受験者全体の動機を示す統計ではなく、私自身の選択から考えたものです。
50代で取得して実際に価値はあったのか

作品の質より、安全に扱う意識へつながった
生成AIパスポートを取得したからといって、AIで作る作品の質が直接高くなったわけではありません。
音楽の完成度やイラストの外観、ブログで使う言葉のニュアンスは、資格の知識だけで決まるものではないからです。
取得後に最も変わったのは、AI生成物を公開する前の確認です。
たとえば、バイクを題材にしたAIイラストでは、メーカーのロゴを最初から生成させないようにしています。
完成した画像もそのまま公開せず、ロゴや文字、他人の権利に関わる要素が入っていないか細かく確認します。
肖像権についても、学習前より慎重に考えるようになりました。
シオリ
フウガ私にとって最も大きな価値は、生成されたものをそのまま使わず、一度立ち止まって確認するようになったことです。
詳しい勉強時間や教材、試験結果については、既存の合格体験記で紹介しています。

生成AIパスポートで学んだことを実際のAI創作でどう活かしているか

現在は、WIND FANG PROJECTで生成AIを活用した創作や発信を続けています。
取り組んでいるのは、次のような活動です。
- AIを活用した音楽制作と配信
- 実体験を起点にしたブログ制作
- AIイラストや楽曲ジャケット、ブログ画像の制作
- WIND FANG PROJECT公式サイトの企画と制作
これらはAIだけで自動的に完成しているわけではありません。
AIが提案や生成を担当しても、外観や視覚的な感性、人の思いや考え方、言葉の細かなニュアンスは私自身が判断します。
違和感があれば修正し、目的と合わなければ作り直します。
AIへ丸投げするのではなく、人が目的を決め、判断し、責任を持って公開する。
これが現在のWIND FANG PROJECTにおける生成AIの使い方です。
生成AIパスポートで学んだ知識は、作品を自動的に良くするものではありません。
しかし、AIを使って発信を続けるための土台として役立っています。
生成AIパスポートに意味がある人
私の経験から、取得する意味を感じやすいのは次のような人です。
- これから生成AIを始める人
- AIを使った作品や情報を外部へ発信する人
- 独学で得た知識を一度整理したい人
- 最初のAI関連資格を探している人
- 生成AIのリスクや権利関係を基礎から学びたい人
特に、生成した画像・文章・音楽などをインターネットで公開する人は、操作方法だけでなく、公開する側の責任も考える必要があります。
生成AIを使い始める前だけでなく、すでに独学で使っている人が知識を整理する資格としても意味があります。
取得しても意味を感じにくい人
一方、次のような人は取得する優先度が低いかもしれません。
- 生成AIを個人の範囲だけで楽しみ、外部へ発信しない人
- 資格として知識を証明する必要がない人
- すでにAIの専門知識や十分な実務経験を持つ人
- 資格を取るだけで就職や収入に直結すると期待している人
すでに専門的な知識を持つ、いわゆる「ガチ勢」にとっては、試験内容が基礎的に感じられる可能性があります。
また、個人で楽しむだけなら、11,000円の受験料を払って資格まで取得する必要性は高くありません。
公式テキストなどで必要な部分だけを学ぶ方法もあります。
資格は全員が取るべきものではなく、自分が生成AIをどのように使い、どこまで発信するのかによって価値が変わります。
まとめ|資格の強さより、正しく使うために取得した
生成AIパスポートは、取得するだけで仕事や収入を保証する資格ではありません。
その意味では、「資格として大きなメリットがない」という意見が出ることも理解できます。
しかし、受験者数は増加しており、企業や団体でもAIリテラシーを学ぶ手段として利用されています。
個人についても、AI関連資格を一つ持ちたい人や、独学の知識を整理したい人、最初のAI資格を探している人の入口になっている可能性があります。
私自身は、資格の市場価値を期待して受験したわけではありません。
生成AIを使って作品や情報を発信する以上、いい加減な扱いをしてはいけないと考えたからです。
生成AIには無法地帯のように感じる部分もあるからこそ、私は正しく使う側として発信していきたい。
合格証を持っていること以上に、公開前に細かく確認し、自分で判断する意識が身についたこと。
それが、50代で生成AIパスポートを取得して感じた一番の価値です。




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